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脱炭素社会の実現に向けて、各企業が具体的なカーボンニュートラルに対する取組みに頭を悩ませているのではないでしょうか。現状把握とエネルギーの削減方法、目標の設定など、多くの検討すべき事項がありますが、カーボンニュートラルの最初の一歩は、エネルギー使用量の可視化から始まるといっても過言ではありません。 本記事では、製造業にフォーカスし、カーボンニュートラル業務に関する課題をウイングアーク1st 「EcoNiPass」と、たけびしが提供している産業向けデータ連携プラットフォーム「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」や、IoTゲートウェイ「デバイスゲートウェイ」による解決法について解説します。
第一章:製造業のIoT
工場のIoT化が進むことで、製造プロセスのデジタル化と自動化を可能にし、生産性の向上や効率化、品質管理の強化をもたらすと期待されます。
製造プロセス全体をリアルタイムでモニタリングし、データを収集・分析することが可能になれば、生産ラインの効率化やトラブルの早期発見・修正が可能となります。
生産過程で得られるデータを活用することで、製品の欠陥や不良品の発生を事前に予測し、品質の一貫性を確保することができます。また、製品の追跡やトレーサビリティの向上も可能となり、製品の安全性や信頼性に繋がります。
今日の製造業界では、IoT技術の導入が急速に進んでいます。工場全体がつながり、データがリアルタイムで共有されるスマート工場の構築により、生産性の向上やコスト削減、環境負荷の軽減など、様々な効果が期待されています。また、AIやビッグデータ解析技術との組み合わせにより、より高度な生産最適化や予測メンテナンスなどの取り組みも進んでいます。
上記のとおり、生産設備のデータを収集・活用することが、スマート工場を実現するための重要なポイントとなります。
しかしながら、データを収集・蓄積する上で課題もあります。製造の現場にはあらゆるメーカーの装置、コントローラ、センサ等が存在します。それら固有の通信仕様を理解しデータを一元管理するには、仕様の把握から通信用プログラムの実装までに多くの時間とコストを費やす必要があります。

第二章:IoTを加速するたけびしの産業向けデータ連携ソリューション
たけびしは、産業向けのデータ連携用ソフトウェアまたはIoTゲートウェイのベンダーとして、長年にわたり日本の製造業に対し現場の散在するデータを収集・蓄積・活用を実現するための仕組みを提供しています。
たけびしの主力の製品である「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」は400シリーズ/100ベンダー以上の仕様を網羅するWindows用のデータ連携用通信ソフトウェアです。生産現場で稼働するあらゆるメーカーのPLCやロボット、センサ等と接続が可能となっており、日本のみならず世界中の工場での導入実績があります。
また、LinuxベースのIoTゲートウェイ「デバイスゲートウェイ」も同様の接続性を提供し、こちらは比較的軽量なリソースでも動作することが特徴です。両製品ともプログラミングを必要とせず、わずか数ステップの設定だけでメーカー固有の通信仕様をOPC UA、MQTT、HTTPといった標準的な規格に変換することができますので、IoTシステムとの連携がシームレスに実現できます。

第三章:製造業のIoTとカーボンニュートラルの関連性
IoTを活用したスマート工場では、製品の生産過程をリアルタイムで可視化することができます。可視化による恩恵は多岐に渡りますが、例えば、製品の品質管理が徹底されることで不良品の発生を最小限に抑えることができます。カーボンニュートラルの観点からいえば、製造プロセス全体をデータに基づいて最適化することで、製品の生産速度を向上させつつ、エネルギーの無駄を減らし、環境負荷を軽減することができるといえます。
自社設備のデータ収集・可視化こそがカーボンニュートラルの第一歩であり、その後の削減目標の設定や対策を講じるための基板となります。従来の工場向けIoTと同じく、たけびしの「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」、「デバイスゲートウェイ」はCO2排出量可視化のための有効な手段となります。
第四章:カーボンニュートラル業務を最大限に効率化する方法
製造現場で発生する機器やプロセスデータとCO2排出量との直接的な関連付けは難しいと思われがちですが、たけびしの「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」と「デバイスゲートウェイ」は、ウイングアーク1st「EcoNiPass」と簡単に連携することができ、工場/拠点毎の設備や装置データを収集・蓄積し、可視化することが可能となっています。
「EcoNiPass」は、サプライチェーン全体のCO2排出量の可視化から、省エネ法の報告レポート、1製品辺りのCO2排出量の可視化まで、CO2削減に向けた機能が備わった、カーボンニュートラル実現のためのプラットフォームです。
サプライチェーンと連携した利用も可能で、メーカーはサプライヤーの排出量を自社に取り込んで管理できるだけではなく、各事業所、グループといった広範囲で一元管理できます。一般的に、サプライチェーン全体のCO2排出量(Scope3)算出はデータ収集の仕組みづくりやそれに伴う工数などの課題があり、ハードルが高いと言われていますが、「EcoNiPass」を活用することで自社のみならず各関連会社のデータを効率よく収集し自動で集計・可視化できるようになります。

結論:
従来から、データ収集の複雑さは工場を持つ製造業にとっては大きな課題であり、IoT化の重要なカギでした。さらにすべての企業においてカーボンニュートラルの達成が不可欠となっている今日、サプライヤーとの連携と、設備で発生するデータを効率良く収集するためのプラットフォームの構築が求められます。その解決法が、「EcoNiPass」とたけびしのデータ連携プラットフォーム「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」、「デバイスゲートウェイ」といえるでしょう。
問い合わせ先

株式会社たけびし 技術本部 ソリューション開発部
オリジナル商品開発課
橋本綺華(Hashimoto Ayaka)
Ayaka.Hashimoto@takebishi.co.jp
・IoT時代の標準通信規格であるOPCを活用したソリューション提案、マーケティング担当。
・「デバイスエクスプローラ OPCサーバー」、IoTゲートウェイ「デバイスゲートウェイ」をはじめとするたけびし製品のプリセールス、パートナリング