カーボンニュートラルへの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて日本国内でも重要されつつあります。特に企業や地域社会全体が一丸となって推進することで、より効果的に進展されると考えております。
EcoNiPassのような脱炭素マネジメントツールの導入は、CO2排出量の可視化が可能になり具体的な削減策を実行できるようになることから大きな注目を集めています。本記事では、EcoNiPassを導入し、環境課題の解決に取り組む企業の事例をご紹介します。
東和銀行様のEcoNiPass導入事例概要
群馬県前橋市に本社を置く東和銀行様は、持続可能なビジネスモデルの構築を目指し、地域企業の脱炭素化と企業価値向上を支援する「TOWA脱炭素コンソーシアム」を発足しました。
コンソーシアムに参加する企業がCO2排出量の可視化と削減に取り組むために、ウイングアーク1st社が提供するCO2排出量管理プラットフォーム「EcoNiPass」を導入し、地域産業の競争力強化と循環型経済の実現を目指します。
東和銀行様がEcoNiPassを導入した背景と課題
東和銀行様がEcoNiPassを導入した背景は2点あります。
1つ目にエネルギー価格の高騰があります。多くのお取引企業がウクライナ侵攻を機に始まったエネルギー関連のコスト削減が課題になっていた点がありました。
2つ目に地域の産業力強化が課題解決策を模索していたことがあります。東和銀行様は地域密着型の金融機関として地域企業の脱炭素化を支援しながら、その企業価値向上を図る方針を策定されました。
そこで、エネルギー供給や脱炭素社会への移行を促進するために、産官学金連携の利益である「TOWA脱炭素コンソーシアム」を設立し、地域企業への支援を始めることにしたようです。その際に様々な連携企業を検討する中でEcoNiPassと出会い、3つの理由からご導入いただきました。
脱炭素を推進するパートナーとしてEcoNiPassに期待
脱炭素EXPOに情報収集に訪問した際に、EcoNiPassの事業責任者と話し、2つのメリットを感じていただき導入をご判断いただきました。
1つ目にウイングアーク1stが提供するデータ活用に強みを持つIT企業としての知見が豊富なこと、2つ目に東和銀行のお客様にまつわる地域や金融機関の事情に精通していることがありました。この2点から、ともにコンソーシアム会員の課題解決を支援できると確信し導入に至りました。
CO2排出量の一元管理が可能
EcoNiPassでは、東和銀行様とコンソーシアム会員が自社のCO2排出量を安定化できるだけでなく、銀行側も顧客企業のCO2排出量を閲覧可能です。削減の提案がスムーズに行える点が導入の決め手となりました。
コンソーシアムのモデルにおいては、東和銀行様はコンソーシアム会員の情報を閲覧でき臨機応変に会員となっている企業様へのご支援、ご提案ができることが重要でした。
手頃な料金プラン
EcoNiPassは月額4,800円の手頃な料金から利用でき、多数の地域企業様へのご支援の観点からは低コストで利用できる価格設定が魅力的でした。コンソーシアムモデルで提供する形式をとることで、支援活動をより効果的に行えました。
導入効果
東和銀行では、脱炭素に向けた勉強会やEcoNiPassのデモンストレーションを通じて、コンソーシアム会員にCO2の長期化と削減方法について情報発信を行っています。CO2排出量の長期的な可視化と削減支援を地域企業に提供し、脱炭素経営へ踏み出せよう支援することで地域企業の持続的な成長に貢献しています。
コンソーシアムによる脱炭素支援の拡大
現在、260社以上の企業がコンソーシアムに参加しています。勉強会やセミナーを通じて脱炭素に向けた啓蒙活動を行っています。エコロジー製品の導入や具体的な脱炭素事例もセミナーで紹介することで、新たに取り組みを始める企業に向けての促進を行っています。
東和銀行様が脱炭素化で目指す地域経済の活性化
東和銀行様は、顧客同士のビジネス交流の場を提供する「東和新生会」という組織を運営しています。地域企業の連携や地域経済の活性化を支援し、脱炭素に向けた情報共有や事業拡大の機会にも活用されています。
東和銀行様が目指す今後のカーボンニュートラルの展望
東和銀行様はEcoNiPassを活用し、コンソーシアム会員とともに脱炭素に取り組むことで、地域企業の企業価値向上と競争力強化に取り組んでいます。継続して勉強会やセミナーの情報提供を行い、脱炭素への取り組みを推進することで、循環型経済の実現を目指しています。
北九州市様のEcoNiPass導入事例概要
北九州市様は、ものづくり産業が盛んな地域で、カーボンニュートラル達成に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)の推進に積極的に取り組んでいます。
地域企業のCO2排出量を定着させ、脱炭素経営を促進するため「北九州GX推進コンソーシアム」を発足されました。 市内の企業約2,000社に対して、CO2排出量長期化ツール「EcoNiPass」を無償で提供することで、企業のGXへの取り組みを支援し、国内外からの投資を呼び込むことを目指しています。
北九州市様がEcoNiPassを導入した背景と課題
ウイングアーク1stと連携により、最大2,000社の企業に対してCO2排出量暫定化ツール「EcoNiPass」を無償提供されています。
コンソーシアムではGX推進に向けたスクールやセミナーを開催し、地域企業がCO2排出量の把握と削減の取り組みをスムーズに開始できる環境を提供しました。
北九州市様のEcoNiPass導入効果
EcoNiPassの無償提供を地域企業に行うことで、北九州市の企業はCO2排出量を可視化し、脱炭素経営の第一歩を踏み出すことができるようになりました。GX推進の観点ではコンソーシアムに参加する企業が増加し、市内の金融機関や大手企業にも賛同いただきGXが加速しています。
また、啓蒙活動の強化としてはGXに関するスクールやセミナーの実施により、企業のカーボンニュートラル取り組みへの意識を高めることに寄与されています。
北九州市様が目指す今後のカーボンニュートラルの展望
今後の展望には北九州市はカーボンニュートラルへの取り組みをより一層進め、GXとDX(トランスフォーメーション)を連携させた地域産業の活性化を目指すという目標があります。
CO2排出量の可視化は地域活性化の中で重要な役割を果たし、脱炭素経営のモデルケースを構築する計想定です。また、スクールやワークショップで地域企業に具体的なアクションプランを提供し、地域全体でのGX推進を後押しすることを目指しています。
本取り組みで北九州市は全国初のGX都市として、国内外の注目を集め、持続可能な経済成長と脱炭素を両立させる先進的な都市として位置づけられることが期待されています。
まとめ
EcoNiPassの導入企業は、地域企業の活性化や持続可能な社会の形成を牽引する地方銀行や自治体でのご利用や、拠点数の多い企業を中心に利用が広がっています。
EcoNiPassは単一拠点での利用は勿論のこと、コンソーシアムモデルのように複数拠点や大規模利用においてもCO2可視化を楽に実現し、CO2可視化後の削減施策検討も可能な脱炭素経営プラットフォームであることから多くの企業に選ばれています。